都政フォーラム

なぜ変わらない 地域の学校

 11月22日に行われた都政フォーラムは 最初に予定していた都議会議員の大西ゆき子さんが急に公務が入ったため、急きょ同じく都議会議員の山口文江さんに来ていただきました。
 少人数学級への希望は多く、生活者ネットワークでもかねてから提案していますが、なかなか実現しないのが実情です。学級編成の問題を話のきっかけにして、学校教育について話し合いました。
 40人学級というのは国が決めた基準であり、少人数学級にするには自治体が独自で予算をつけて実施することはできるが、人事権は都が握っており、教員の採用には都の教員試験を受けなくてはいけないとのこと。校長も都からの通知(通達よりは強制力はないそうだが、結局はそのとおりにしなくてはいけない)にしばられ、学校経営が評価の対象にされる。平成16年から主幹という立場の人ができて、教員の中で教員を指導する、職員会議は学校の重要なことを決定する権限はなく、上から下りてきたものを伝達するだけの場になっているなど、さまざまな現状を聞いているだけで今の学校の息苦しさが伝わってくるようでした。
 参加者からは子どもの通っている学校の状況ということで、小平では、教科によっては少人数指導を行うなどの工夫をしている、どのクラスに入るかは本人が決める、などが話されました。中高一貫教育の状況や、学区域の見直し、また学校選択制についての質問や意見が出され、あっという間の2時間でした。
 翌日、山口さんから最新の状況ということで、少人数学級を実施している地域の一覧表が送信されましたが、市独自で実施するためには費用負担や都の方針を崩す必要があります。
 東京都はオリンピック招致のために15億円の予算立て(平成19年度)をしています。また基金として1千億円を積み立てるとかいう話を聞くたびに、今、使う場はここじゃないでしょと言いたくなるのは私だけでしょうか。(K)
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