12月金曜サロン

文化人類学のお話〜インドから〜

 今回のゲストは舟橋 健太さん、現在は大学の学術研究員をされています。専門は文化人類学ということで、文化人類学とは・・・というところからお話をしていただきました。
 文化人類学は、植民地主義と関係が深く、その昔先進諸国が植民地を拡げるときにその土地のことを研究することから始まった。イギリスが発祥の社会人類学がアメリカに渡って文化人類学となったとのこと。
 対象は第三世界(最近は対象が広がってきているそうです)、
研究の方法はフィールドワーク(現地調査)が主体で、舟橋さんの場合はインドのカースト制度に関心があり、何度もインドを訪問し、現地のお宅に寝泊まりして調査しているそうです。
 インドのカースト制度についても話していただきましたが、私たちが学校で習った4つのカーストがさらに細かく別れていて、サブカーストとかジャーティと呼ばれている。結婚は今でも同じカーストのもの同士で行われていること。
 女性の地位は今でも低く見られ、社会的に弱い立場にある、だからたまにインドの女性で世界的に活躍している人は、非常に優秀な人が多いとのことでした。

 他にも、文化人類学について、カースト制度を中心にしたインドについてさまざまなお話を伺いました。今まで当然と思われていたことを覆すことから始めるのが文化人類学だと、繰り返し述べられていたのが印象的でした。