4月金曜サロン 生きもの環境調査を通して

 今回のゲストは8年前から生活クラブ環境チームで生きもの環境調査をされているリー智子さんでした。リーさんは北九州市生まれ、大学で小平に来たときにはずいぶん田舎だと思われたとのこと。住んでいるところのすぐ側に市民農園があり、借りたが肥料(化成肥料)をやってもなかなかうまく育たなかった。隣のおばさんのところでは大きく青々と育っているので聞いてみたら「生ごみを入れているからよ」と言われ、それ以降は穴を掘ってせっせと生ごみを埋めていたら良く育つようになったそうです。今でも、生ごみは捨てないで自家処理をされています。
 大学(彫刻科)を出てから、物のないところへ行きたいとインド、ハワイ、沖縄などへ行き、電動工具を使わないで作品創りをされました。 一人で作業していると現地の人が興味を持って話しかけてきたりするので、コミュニケーションづくりに役立ったそうです。
 自分の一番近くにいる生きものは、見ようとしなければ見えないということを実感して、それが自分のやりたいことにつながっているとのことです。生きもの環境調査を継続して行っていることも、そのひとつであり私の原点です、ときっぱり話されました。

生き物環境調査冊子表紙

 
 小平霊園では、年に2回「野草の名前を聞く会」を開催しており、そこで見つけた植物の絵を入れた冊子ができました。8年間の調査の中で、植物の種類はそれほど変化していないが、花の咲く時期は早くなっていると感じるとのこと。

中にはチームのメンバーの描いた植物の絵が

 いつもバイタリティにあふれ、飛び回っているリーさんのお話を伺い、作品の写真を見せていただき、スケールの大きさに納得!のひとときでした。