金曜サロン (4月) 紙芝居の活動
今月のゲストは紙芝居サークルで活動されている床井さんです。
紙芝居を始めたきっかけは公民館のイベントだったそうですが、11年前に小平にサークルができたときからずっと活動されています。現在は東村山のグループに参加され、毎年小学校で平和教育の一環として継続して上演されています。
紙芝居は、戦時中は国威発揚のため国策に沿ったものしか製作されませんでした。戦後は教育紙芝居が作られ、学校などでも使われてきましたが、TVが普及し始めて学校の教育現場でも昭和48年ごろには教材指定からもはずされてしまったそうです。
日本が発祥のもので、世界中「kamisibai」で通用するとのことです。右から抜くため絵の向きなどにも決まりがあります。アジアでは幅広く使われていて、カンボジアでは日本の人が行って作り方を指導、電気がなくても教材として使えるということで現在も使われています。
と、紙芝居の歴史なども説明していただいた後、いつくかの作品を上演していただきました。人間が肉声で語ることで心に残りますと言われたことを実感した一日でした。始まる前の扉が開くときのわくわく感、最後に静かに扉が閉められるときのおだやかな満足感・・・ひさびさに味わいました。