住民投票を終えて
5月26日に実施された「東京都の小平都市計画道路3.2.8号線について住民の意思を問う住民投票」は、投票率は35.17%で(投票資格者145,024人、投票者は51,010人)残念ながら成立要件の50%を満たすことができず、不成立という結果に終わりました。
今回の住民投票は50%の投票率に及びませんでしたが、35・17%という数字は4月の市長選の投票率が37.56%だったことを考えても、決して低い数字ではないと受け止めています。今回の住民投票では、市域全体に関わる問題ではなく住民投票にふさわしくないという指摘もありましたが、有権者の3人にひとりは投票所に行きそれぞれの意思を投じたという結果から、一部の地域だけの問題にとどまらなかったことは明らかです。3.2.8号線の問題を通して小平全体のまちづくりを考える大きなきっかけになったことは確かであり、住民投票の意義は大きかったと考えます。条例請求から住民投票の実施に到るまでの住民グループのみなさんの活動に心から敬意を表します。事業主である東京都においては今回の小平で住民投票が実施された背景を、真摯に受け止めるべきと考えます。都議会においても同様です。
5万人以上の票が開票されないことから、小平都市計画道路住民の意思を反映させる会では昨日27日小平市選挙管理委員会に対して、住民投票で投票された投票用紙51,010人分の写しを求める情報公開請求を行いました。住民投票によって意思表示した5万人以上の声をなかったものにせず市はきちんと明らかにすべきです。
小平・生活者ネットワークは、今回の経験を踏まえ今後もさらなる自治と参加をめざし活動をすすめていきます。