小平市議会臨時議会報告②

小平市議会臨時議会報告 ①からのつづき

【注目ポイント】
1.このなかで新型コロナウイルス感染症関連における市の独自施策としているのは、 

 

◆障がい事業所や介護事業所などへの10万円を上限とする支援金+マスクや消毒液等備品購入費の補助
◆市内中小企業や個人事業主などへの家賃支援

(4、5月分の家賃でひと月上限15万円、6月以降は国が行う予定)

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2.このほか注目するものとして、このたびの休校措置に伴い多くの保護者がご心配されていた家庭学習のための支援環境整備が、GIGAスクール構想の実現を見据えて今後一気に進みそうです。

 

◇家庭学習のためのタブレット端末とルーターを貸与

通信環境に関するアンケート調査を行い、学年をしぼってオンライン学習が難しい環境にあるご家庭を対象に貸与(現在タブレット端末は380台を市内に保有)

 

◇市内小中学生に、ひとり1台のタブレットPCが使える環境を整備

全国的にタブレット端末の需要が高まっていることから、一気に確保することは難しいとしているものの、今年度中には小学校1万台、中学校4千台を確保するとしています。

 

3.子育て世代への給付もいくつかあります。
◇子育て世帯への臨時特別給付金

児童手当を支給されているご家庭に子ども1人につき1万円を給付
(申込不要 6月下旬支給予定)

 

◇育児パッケージの追加配布

現在妊婦面談時にお渡ししている1万円分のこども商品券として使える育児パッケージに加えてさらに1万円分を追加配布(6月1日以降母子手帳を配布した方対象、期限1年)

※こども商品券は市内17か所の店舗でも利用可能、今年度から新たにタクシー券(市内3社でも利用可能に)としても使えるようになりました。過去のこども商品券でも有効期限(5年)内のものをお持ちであればタクシーにも利用可能です。

 

4.その他の主な予算として
◇新型コロナウイルス感染症対策としての住居確保給付金にかかる事業費(5,304万6千円)

▶離職・廃業から年2年以内または休業等に伴う収入の減少により住居を失うおそれが生じている方々を対象に、原則3ヶ月、最大9ヶ月、 家賃相当額を自治体から家主さんに支給(入金まで3週間程度)

 

◇都市農地保全支援プロジェクト事業(1,927万2千円)

▶農地の防災機能強化としての井戸設置補助

 

◇マイナポイント予約(マイキーID設定)支援(1,547万円8千円)

▶マイナンバー設定・操作等案内支援のための会計年度任用職員採用(8名)

 

◇女性再就職サポート事業

▶企業でのインターンシップを実施予定   など

 

市の姿勢としては「国や都では届かない部分を市が支える」もので、今回の補正予算案は財政が厳しい状況である小平市として現段階でできると判断したものを全て挙げている、という説明がなされました。

市の独自施策として打ち出されたのは、高齢者・福祉関連事業所などへの補助と市内中小企業・個人事業主等への家賃補助のみですが、たとえ大きなお金を使わなくてもできる独自支援はまだまだ考えられると思います。
ホームページや市報を通して、必要な人により分かりやすく情報を届ける工夫も必要です。

生活者ネットワークでは、この間市民の方々からのお声や相談を頂いたり、主に福祉関連の事業者や市民団体等を中心とする状況のアンケートや聞き取りを行ってきましたが、こうした声を汲み取りつつ、今できること、やってほしいことを適宜要望していきます。

 

小平市議会臨時議会 ③につづく