12月議会報告

年が明け、新型コロナ感染症の拡大が止まりません。8日には緊急事態宣言の発出も発表されようとしています。小平市では1月11日に予定していた成人式もオンラインで開催されることになりました。

昨年開催されました12月議会でも、市民の生活に直結する多くの議案について討論されました。
それらの議案についての生活者ネットワークの賛否、その理由をお知らせします。

 

◆小平市第四次長期総合計画基本構想に賛成しました。

特別委員会での調査・審査のほか、審議会の傍聴や市民説明会、ワークショップに参加してきました。
生活者ネットワークとして、市民意見が反映されているか、取り組みの方向性、全体が網羅できているかに注目してきました。
子ども・若者施策では、子育て=保護者支援、若者=困難を抱える若者への支援 の視点で取り組まれているため、「子どもの権利を保障する」視点が必要と提案しました。残念ながらその文言は入りませんでしたが、すべての子どもに焦点を当てる旨の文言は入りました。また、都市農業振興の大切さを訴え、取組みの視点として掲載されることなども賛成の根拠となっています。

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◆女性差別撤廃条約選択議定書のすみやかな批准を求める意見書を提出するも議長判断で否決。

日本は1985年、女性差別撤廃条約を批准しましたが、差別撤廃には道半ばで、ジェンダーギャップ指数は158か国中121位という状況です。
医大の受験において女子は減点されるケースがあったことや、さらにコロナ禍で、収入の減、先行きの不安を苦に若い女性の自殺が増加したことで、今の日本が抱える大きな問題点を浮き彫りにしました。
これらの問題点、課題を速やかに解決する必要があるため、選択議定書の批准を求める意見書を提出しました。

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◆議案第71号 令和2年度小平市一般会計補正予算(第7号)に賛成しました。

今回の補正予算の内容は主に年度終盤の事業費の過不足の調整や事業内容の見直しに伴う債務負担行為の補正や年度内に完了が見込めない事業に繰越明許費を設定するもので市としてのコロナ対策とは切り離したものとなっていますが、適正なものと判断し賛成しました。
この一般会計補正予算(第7号)については政和会から組替え動議が提出されました。
内容として財政調整基金を取り崩し、市内医療従事者に対して支援を行うことや市内保育従事者に対し支援金を交付することが提案されました。エッセンシャルワーカーに対する支援は理解できるものの今後の市税収入の減少や不測の事態に備えるために財政調整基金の確保は必要であると判断し組替え動議には反対しました。
しかし、コロナ感染症対策については必要に応じて速やかに対応していくことを強く要望しました。

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◆議案第95号、96号、97号 小平市学童クラブの指定管理者の指定について賛成しました。

今回の議案では新規に開設される2校4カ所、指定管理者の更新として4校4カ所の学童クラブの指定管理者の選定について審査が行われました。選定の結果、直営以外の学童クラブを1つの事業者が指定管理者として担うことになりました。選定は適正に行われたものと確認はできましたが、一つの事業者が担うことについては危機管理の面からも多様な事業者が担うべきだと考えています。まずは子どもを第一に考え、学童クラブの設置目的である「子どもの安定、安心した生活の確保、遊びを通じた育ちの担保」という市のビジョンをしっかりと指定管理者と共有していくことを要望し賛成をしました。

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◆議案第81号 小平市立小・中学校教育用PC(GIGAスクール構想)の買入れ(追加購入)に賛成しました。

来年度に必要な数を精査したうえでの9月議会における14,000台のPC買入れに続く追加購入であることや、今後の起こりうる状況に対応可能な体制をつくるため迅速な対応が必要と判断したこと、誰一人取り残すことのない学びにも寄与する「個別最適化」の学びを推進する可能性があると判断したことから賛成としました。
今回Google Chrome OS端末を選択した理由としては、維持管理の容易さがあり落としても壊れにくいこと、コストパフォーマンスに優れていること、確実な納品ができることが挙げられています。

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◆議案第83号 小平市学校給食センター更新事業の事業契約の締結に賛成しました

市内中学校の給食事業を担うセンターの更新は、小平市で初めてとなる民間資金の活用によるPFI手法に基づくものとなります。2019年の入札が不調に終わったことから子どもたちへの影響を考え迅速な対応が求められていることや、今回3事業者の入札があり競争環境があったことなどから賛成としました。今後の管理運営にあたっては、給食食材の質の確保や長期にわたる複数企業による事業体の運営をチェックしていく体制づくりに第三者の検証委員会を設置することなどを要望しました。

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